まずは「性格」を理解しよう
高校生の皆さんにとっては、もうそろそろ「将来何になるのか」という悩みが現実味を帯びてくるころです。なりたい職業のために大学を選んだり、専門学校を選んだりしていることでしょう。
ところで、皆さんは将来何になるのか、どんな仕事をしたいのかを、何によって決めようとしていますか?自分の興味や関心でなりたい職業を考える人もいれば、世の中の流行から考える人もいます。仕事を選ぶのにさまざまな考え方がありますが、私は自分の性格を重視することをお勧めしています。
例えば、友だちのことを「あの子は○○な性格だよね〜」と思ったりしていませんか?仕事を選ぶ場合でも、まず性格に合った仕事を選ぶことができるのが幸せなことだと思います。その幸せをつかみ取るためにも、自分はどんな性格なのかを分析し、理解していることが重要になってきます。これまで多くの人たちは、「性格」というものにあまり関心を払ってきませんでした。特に、職業を選ぶときに、興味のある分野や自分のできることばかりを考えすぎて、性格にあった仕事、という視点は抜け落ちてしまいがちだったのです。
自分の性格を把握する、ということは、自分自身を十分に知っているということですから、簡単なことではありません。しかし、それを理解するのに役立つものがあります。
それは、「エニアグラム」というものです。これは、人間の性格は9つのタイプに分けることができるという性格タイプ診断テストです。このエニアグラムの性格タイプに沿って見てみると、看護師という職業には人を助けることに生きがいを感じる性格の人が多いという統計もあります。また、飛行機の客室乗務員にはいろんなものに興味を抱く冒険者的なタイプが多く、科学者や技術者には常に対象を観察するという特性の強い人が多い傾向があるようです。今回紹介したエニアグラムを活用したり、親や兄弟姉妹、友だちに、自分が聞いてみたりして、自分の性格を理解しましょう。
「性格」に、「関心」と「能力」を組み合わせよう
最初に自分の性格を理解できたら、それに自分の「関心」や「能力」を組み合わせて職業を選んでみましょう。
「関心」とは、自分が興味を持っているものは何か?ということです。言い換えれば、何が好きで何が嫌いか?とも言えるでしょう。どんな仕事に関心があるか、と言われると難しいようにも感じますが、単に「あなたが関心・興味を持っていることは何ですか?」と言われれば、「音楽」とか「美容」「スポーツ」「歴史」「小説」などいろいろ挙げられそうですよね?将来、こういうことに関心がある人になりたい、という希望ではなく、今、一番関心のあることは何かを考えてみましょう。
「能力」は、得意なことは何かということです。「能力」という言葉を聞くと持っている資格を思い描く人が多いと思います。もちろん、資格も一つの能力ですが、それ以外にも「食事をつくるのがうまい」「掃除が得意」「体を動かすのが得意」など、生きていく上で活かせるものはすべて「能力」として捉えましょう。得意な科目や趣味なども能力として考えることができますよね。
十分に理解した自分の「性格」に、「関心」と「能力」を組み合わせると、総合的な今の「自分像」を捉えることができ、それによって自分に合った職業が見えてきます。
このとき、前号に載っているワークシートで見えた自分の「価値観」とも照らし合わせることを忘れないでください。自分が一番大切にしたいものと重なった職業を選ぶようにしたいですね。
とにかくたくさん書き出してみよう
前回もお伝えしましたが、どんな小さなことでもたくさん、そして具体的に書き出してみることが大切です。そして、自分はなぜそれに関心があるのか、そんな能力を持っているのか、理由も考えて、深く掘り下げていきましょう。
人生鳥瞰図を埋めていくことではなく、埋めていく過程で思い出したり考えたりすることで、より深く「自分像」を理解することができるのです。
将来の職業を考えるときは、しっかり自分と向き合いましょう。そのために、まずは「性格」を把握して、その後に「関心」と「能力」とを組み合わせてみる。この順番で、自分にあった職業は何か、じっくりと考えてみましょう。
それでは、ワークシートにチャレンジしてみましょう!
仕事選びには「性格」を重視しよう ワークシート
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